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「力を抜く」だけじゃない、フェルデンクライスのレッスンの受け方

  • 執筆者の写真: EUREKA
    EUREKA
  • 3月11日
  • 読了時間: 3分

フェルデンクライスのATMレッスン(ムーブメントのレッスン)、2000とも3000とも言われるくらい、モシェの残したレッスンはたくさんあるわけですが、

その中でも有名なものの一つがアレキサンダーヤナイレッスン集。アレキサンダーヤナイ通という場所で行われたワークショップの記録です。とてもベーシックなものもありますが、ちょっとびっくりするくらいアクロバティックな体勢になるようなものもあり、毎回刺激的です。


ここ最近続いているのが、時計のイメージを使った動きのシリーズ。

フェルデンクライスの経験がある程度ある人であれば、「骨盤時計」のレッスンを一度は受けたことがあると思いますが、今やっているシリーズでは頭と骨盤を持ち上げたまま、胸の後や鳩尾の後ろに時計の中心を持ってきて動いていきます。


頭と骨盤を持ち上げたまま保つためには、当たり前ですがお腹をずっと働かせる必要があります。

そう、筋肉を「収縮」させる必要があるんです。

モシェもレッスン記録のなかで「お腹を収縮させて」「下腹部を働かせて」としきりに言っています。


フェルデンクライスのレッスンでは、導入部分で

「力を抜いて」

「楽に」

「頑張らないで」

などと説明されることが多いので、いつの間にか「力を入れたらダメ」みたいに気付かぬうちに勘違いしてしまうことがあります。

(過去の僕も一時期そうでした)


そうなってしまうと、頭を持ち上げるレッスンの類なんかは本当に難しく、苦行になってしまうんですね。


当たり前です。筋肉使わないと持ち上げられないですから。

「重さを使う」「重力を利用する」ことをレッスンの中で強調することもありますが、持ち上げる動きは重力に反する動きなので、筋力必須です。


ただ、筋肉を有効に、理にかなった使い方をするためには、力を入れる以外にも大事な要素があります。

今やっている仰向けで頭と骨盤を持ち上げておく、という状況であれば、

・お腹を働かせる時に、背中はフリーに長くなれる

・重さのかかる位置に圧をかけていける

などなど、お腹以外の場所の使い方も大切。

そういったこともレッスンの中で意識・無意識の両面から自然と身についていきます。


この記事を読まれている方の中にも、どうしても苦手なレッスンの動きがあるかもしれません。

そんな時に「力を抜く」意識を一度取っ払ってみると案外上手くいくかもしれません。


一般的には不必要に力んだり、緊張していることが不調や不具合につながっているケースも多いので、「力を抜く」ことももちろん大切ですが、

「フェルデンクライスの習慣」に囚われてしまうと忘れてしまう当たり前の感覚、それを度々思い出させてくれる意味でも、ヤナイのレッスン集はとても新鮮です。






アレキサンダーヤナイのレッスンクラス、詳細は下記リンクボタンからご覧ください。







 
 
 

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